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差別から解き放たれたメイドインジャパンのライオン・八村塁 vol.2

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二日目となる今日は八村のアメリカでの生活について追ってみよう。

 

 八村が二度目にアメリカを訪れたのはゴンザガ大学に見学に向かう日であった。

 英語を話す両親や明成高校の先生との英語学習で英語を理解することは出来たが、話すことは出来なかった。そんな八村はゴンザガ大学のコーチと共に訪れたスーパーで「スラムマガジン」を購入したかったが、コーチは「スパム」と勘違いし、缶詰コーナーに連れて行かれたという。

 入学当初の八村の英語はそんなレベルだった。

 

 この後八村はアメリカのセンター試験のようなテストである、「SAT」と呼ばれるテストを5回目の受験でパス。そして2016年夏、ゴンザガ大学への入学を決めた。

 

 大学に入学した八村はここから大学バスケットボール選手として過酷な道を歩むこととなる。

 アメリカの大学ではNCAAが選手の成績を常にチェックしており、低すぎると練習参加出来なくなるなど、文武両道・学生選手としての行動を求められることになる。

 そのため八村は早朝7:30に起床して筋力トレーニングを行い、9時から12時までは授業、そして13時から15時まで再び授業に出席し、その後練習に遅刻して参加。その後も21時22時まで補助学習を行うという非常に過酷な生活を送るようになった。

 

 しかしその年八村は平均2.6点、4.6分間の出場に終わった。「日本から海を渡りバスケットボールをプレイしにアメリカに来た。」という話題性には負ける様な結果であったが、この際八村は注目の的から外れたことが嬉しく感じたと述べている。

 とはいえ日本で3連覇を成し遂げアメリカに渡り、NBAに最も近いと言われる様な男を放っておかないのが日本のメディアである。ウェストコーストの試合では八村を追いかけ回し、中には日本からわざわざ取材に訪れるメディアもいたという。

 

 ゴンザガ大学スターティングメンバーへの道

 

 彼はゴンザガ大学のコーチに「成長した幅が最も大きい選手だ」と言わしめた。数々の優秀な選手を見てきたコーチにそう言わせることが出来た要因は何だったのか。
 それは「英語力」だった。

 元々身体能力やシュート力には定評があったが、英語力の低さ故に起こる意思疎通の問題や戦術の理解度の低さなどの問題があった。しかし八村は一年間の間に理解のあるチームメイトに助けられながら英語力をメキメキと伸ばしていった。

 その結果八村は昨年ゴンザガ大学のシックスマンつまり最もスターティングメンバーに近い控えとして平均20.7分出場、11.6得点、4,7リバウンドの活躍。

チームでは二番目の攻撃能力の持つことを証明した。

 この年八村は2018年NBAドラフト一巡目かと騒がれたにも関わらず、もう一年ゴンザガ大学でプレイすることを選択。なぜならそれがNBAへの道を確実なものへとするという自信があったからだ。

 

そして今シーズン八村は大活躍。2019年NBAドラフト一巡目確実と言われている。

そして今「マウイインビテーション」の試合を見たアメリカのファンの間で話題沸騰。しかし八村は日本で暮らしていたときのような不快感はなく、むしろ日本を離れ正解だったという。それはアメリカでは彼が黒人の一人で、バスケットボール以外に注目されることが無いからだ。  


 日本国内ではあまり話題にならない黒人差別だが、確実に存在はしている。生きにくいと感じる人々が存在している。

 八村がNBAに進み、活躍しバスケットボールを武器に日本の黒人差別の問題について新たな風を吹き込んでくれることを願っている。

引用元:

bleacherreport.com