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日本人がバスケの本場アメリカのNBAで活躍できない衝撃的な理由【体格編】

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今、日本でバスケットボールが熱い。

八村塁選手や渡邊雄太選手の活躍により、最近なにかと話題になっているバスケットボール。日本国内のリーグも人気に火がついてきたように思える。この現象は日本のみならず世界各国でも同様のことが起きている。お隣の中国を見ても、バスケットボールのファン数は増えていく一方ですし、フィリピンなんかを見てもその人気は凄まじいものとなっている。そこでふと、このようなことを考えたことはなかっただろうか。

 

なぜ、日本人はNBAで活躍していないのだろう?

日本人がなぜ今までNBAで活躍してこなかったのか。このような疑問を持った人は少なくないだろう。これは別に日本人選手がNBAでプレイすることを拒否されているとかの問題ではない。日本人は実は、NBAでプレイしたことが過去にあったのだ。田臥選手という名前をきいたことのある人もいるだろう。彼はフィネックス・サンズでプレイし、NBAで初めて試合に出場する日本人となった。だが、彼以降アメリカに挑んでは、夢叶わず、数々の選手が散っていった。一体なぜなのだろうか。NBAには、なぜ日本人はいけないのだろうか。

 

今回は、日本人がNBAで活躍できない理由を3つに絞り、着目してみた。前回は、衝撃的な1つめの理由をまとめた記事を書いたので、是非そちらの方から順に読んでいってほしい。

 

それでは、今回は2つめからみていくことにしよう。

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2.体格差を埋めることが出来ていない

日本人がNBAで活躍してこなかった理由の最も大きな要因としてほとんどの人があげるのがこれだろう。たしかに、平均的な日本人は平均的なアメリカ人よりも体格が小さい。総務省の出しているデータによると、20歳の時点で日本人の平均身長は172.3cmであり体重は65.7kgである。一方、Centers for Disease Control and Prevention(CDC), によるとアメリカ人の20歳以上の男性の平均身長は175.7cmで体重は88.7kgである。このデータを比較する限り、身長には大きな差はみられない。しかし、体重はなんと23kgも違っているという事実が判明した。では、この23kgという数字が日本人がNBAで活躍できない致命的な原因なのか?

 

その可能性は否めない。が、根本的な原因は別のところにあると考える。まずこのデータで注意してほしいことは、体格=身長+体重のことではないということだ。もちろん、重要な参考データになるので取り上げたのだが、ここでいう体格とは「バスケットボールをプレイするにあたって、理想的な体格」の話をしているのだ。もちろん、バスケットボールをプレイするにあたって、身長は高ければ高いほど良い。また、重量もあれば、あるほどいい。もちろん、これらの資質を持つことによって、動きが鈍くなることも考えられるが、平凡な体格を持っている人でも動きが鈍い人も数多くいるので考慮しない。身長と体重に加えて、バスケットボールをプレイするにあたって重要なのが、ウィングスパン(両手の長さ)や掌の大きさ、胴体の幅だったり足の長さだ。

 

これらについては日米の詳細なデータの比較は行わない。しかし、日本人選手がNBAで活躍してこなかった理由として、この体格差が考えられる。これらの要素は生まれつきのものが多く、個人の努力では変えようがない。人口が日本の3倍あり、ダイバーシティに富んでいるアメリカでは、多様な体格の人達が生まれてくる(集まる)確率が高いと考えられる。恵まれた体格を持つ選手に恵まれなかった選手が挑むには、他のところで勝負するしかない。例えば、プレイメイキングの判断、パスやドリブル、シュート精度の向上だ。こういった、体格に頼らない部分を極めるしかないのだ。そうでなければ、片手でパンプフェイクを行い、どこからともなくブロックし、素早いファーストステップをかましてくる相手には勝ち目がないのだ。

 

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実際NBAで活躍している選手の多くは体格に恵まれているものの、体格以外の部分を極めている選手が多い。例えばゴールデンステート・ウォリアーズはそのドリブルや3ポイントシュートを極めたことで、リーグのトップレベルのプレイヤーになっている。ドリブルやシュートは、日本人にだって練習すれば身につけられるスキルである。しかし、体格に優れた選手を相手にするには、ただスキルを身につけるだけではいけない。そのスキルを自分のものにし、トップレベルにまで上げる必要がある。それは、ハイレベルの競争環境の中でのみ実現可能だと考える。前回の記事で紹介したように、日本ではスポーツの環境整備が整っていない。このような環境では、このようなトップレベルのスキルを持った選手が生まれるとは考えにくい。

 

上記をまとめると、現状日本人選手はNBA選手との体格差を埋められていないということだ。もとから体格に恵まれていれば、ドリブルやシュートが上手くなくても活躍できる(※もちろんNBAではそういったスキルを身につけている選手も多いが)。しかし、そのような体格を持ち合わせていない日本人選手はトップレベルのスキルを身につけなければならない。現状、日本ではこのようなスキルを身につけられる環境がない。このため、NBA選手との体格差を埋められず、NBAで活躍してきた選手がいなかった根本的な原因になっているのだ。これから日本でも、環境整備が進み、競争力が増すことで、ハイレベルのスキルを持ち合わせた選手が生まれることを期待したい。